
こんにちは、いとまきです。
みなさんは、テレビはよく見ますか?
「あの感染症」に関する話題がばかりの時期がありました。
その時期ぐらいから、少し疲れを感じたこともありテレビを見なくなっていきました。
そんな中でも、ずっとハマっている番組があります。
手芸が好きな人は、一度は見たことがあるかもしれません。
アマチュアの裁縫名人を決めるバトル番組です。
プロではなく、アマチュアのみなさんが制限時間内に課題の作品を作ります。
毎回3つの課題でそれぞれ順位を決め、その総合評価で一人ずつ脱落していく……
そんな流れです。
イギリスのBBCの番組を日本語吹き替えで見られます。
出場者の人たちに少しずつ愛着が湧いてきて、「誰も脱落しないで……」って気持ちになってくる不思議(笑)
放送時期はNHKのホームページで確認できるので、見たことのない人もよかったら見てみてくださいね~
途中からでも作業風景などなど、見ていて楽しめると思います(*'ω'*)
このソーイング・ビーを見ていていつも思うのは、「編み物に加えて裁縫もできたら幅が広がる!」ということです。
編み物でも十分服をつくることは可能ですが、やはり布地の服だってつくりたい……( ˘•ω•˘ )
自分好みの型紙でシャツをいろんな色や柄でつくれたら最高~!
って妄想してしまいます。
ところで、編み物と裁縫の違いってなんでしょう?
今回は、このことについて改めて考えてみたいと思います。
それぞれの良さを知ることで、自分の編み物の幅も広げられたらいいなと思います。
編み物と裁縫の意味とは?

まずは、それぞれの言葉の意味を確認してみます( ˘ω˘ )
編み物
●日本大百科全書(ニッポニカ)
“糸状の素材を用いてループ状にし、そのループを連続しながら一つの形をつくりあげること、およびその製品をいう。(中略)ニットとは編物、メリヤス製品全体の総称であり、メリヤス製品とは、工業用機械で編まれたものをさす。(中略)編物は伸縮性に富み、弾力性がある。保温力に優れ、ループ編成のため多孔性となり通気性があり、編み直しができる。素材の組合せ、配色法や技法など、創意工夫により、手芸的な小物から下着類、和服類、被服全般、室内装飾まで、あらゆる作品ができる。”
●百科事典マイペディア
”編物は1本の糸で編まれ、毛糸、綿糸、絹糸、化繊糸などの撚りの少ない糸が用いられる。”
●世界百科事典第2版
”1本ないし2本以上の、繊維束など細長い素材を一定のシステムで組み合わせ、綿的な広がりをもつ製品を作る手工芸。”
などなど、編み物の定義が出てきました。
簡単にまとめると、
1本の細長い素材をループ状にして、それを連続させることでできる面状の製品をつくること、またはその製品のこと
ということのようです。
ちなみに、2本の糸を縦と横に渡して織る「織物」とは区別されて紹介されています。
ちなみに、編み物の起源は旧石器時代の漁で使う網や籠などをつくっていたこと、なんだそうです。
裁縫
●日本大百科全書(ニッポニカ)
”衣服を仕立てるために用布を裁断し、縫い合わせること。縫い物。明治以降、洋服裁縫の技術が導入されてから、和裁、洋裁と区別してよぶようになった。”
●世界大百科事典第2版
”裁縫は原始時代に獣皮や樹木の葉・皮などを魚や獣の骨で作った針を用いて留めたり、かがったりしてつなぎ合わせたことに始まる。”
どの辞書でも、
布を裁断し、縫い合わせて衣服をつくること
とされていました。
裁縫は、編み物と比べて「女子の必修の業」という意味合いが強かったようです。
針仕事って言葉は聞いたことありますよね。
針仕事ができないとお嫁に行くのは難しい…
そんなふうに言われていた時代があるなんて、いまでは考えられないですね。
編み物と裁縫の違いとは?

それぞれの言葉の意味から見ると、
●編み物は「一枚の面状のものをつくること」
●裁縫は「面状の布からものをつくること」
とまとめられそうです。
布とは、「織物、編み物、不織布でつくられた一枚の生地」のことです。
ということは、「編んだ編み地(生地・布)を断って縫い合わせることが裁縫」ということになりますよね。
「編み物」という言葉は、1枚の面状のもの(布)とつくる過程を主に指している。
一方「裁縫」は、すでにある面状のもの(布)を針と糸を使って製品(作品)にする過程を指している。
たとえばセーターを手編みする場合、身頃や袖などの布部分をつくり(編み物)、それをさらにつなぎ合わせる(裁縫)という過程があります。
あみぐるみを編む場合も同じ。
そう考えてから、編み物って裁縫の要素も入っているのかー!と気づきました。
編み物、裁縫のどっちのほうがすごいか?という話ではありません(*‘ω‘ *)
「編み物っていろいろな要素を兼ねていてすばらしい!!」という感想を持ちました、という話です(*‘ω‘ *)
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
今回は言葉の意味にまで立ち返って、編み物のことを考えてみました。
そういえば、以前「ソーイング・ビー」を見ていたら、「不要な編み物の作品を再利用してリメイクする」という課題がありました。
編み地を切ってミシンでつなげる、なんてわたしには思いつかなかったです!
でも出場者のみなさんは、うまく編み地を扱ってすてきな作品にしていました。
「編み地=布地」という視点で編み物をしていくと、おもしろい発見がありそうですね(/・ω・)/
おわり。